朝のドラマ、花子とアンの光景
- tanizawae
- 2014年9月15日
- 読了時間: 2分
昭和の時代のようすが、朝のNHKドラマ「花子とアン」で描かれています。依然として高視聴率を維持しています。
まだ、終了まで2週間ありますが、ここまで、さまざまな工夫が織り込まれていることに感心したり、はらはらしたりして視ていました。
とはいえ、この時間帯は微妙で、なかなか15分間しっかり見終えることができませんでしたが、時々甲府での場面に変わることがあると、画面を見なくても想像できるような気がして、上京し(苦学し?)たころを思い出し、ふるさとの訛りに勇気付けられるというような錯覚にも楽しませてもらいました。
流暢に甲州弁を使う山梨市出身の方、マキタスポーツさんの息子さんが出演されたこともこのドラマが身近に感じられた理由かもしれません。
時々違和感があることがありました。時間外でもよく出てきた「腹心」という言葉がその一つ。わかりやすい演出かもしれませんが、そのまま外国の物語を翻訳した(脚本)という感じです。
ドラマで、あからさまに、例えば腹心の友という言い方で互いの意思を確認しあうというのは、演出だとわかっていてもピンと来ません。男女間にしてもそうですが、「アメリカ人と違って日本人はアイラブユーなんていわない」というのが昭和だったのでは。
半世紀前のベストセラー、「タテ社会の人間関係」(講談社現代新書)で、中根千枝氏は日本における契約精神の欠如を指摘していました。
九州の石炭王(嘉納伝助)もそういう気風を引きずっているのかもしれませんが、その無骨さや不言実行のかっこよさというのも今となっては懐かしい人物像です。
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