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雨の京都の紅葉狩り

  • tanizawae
  • 2014年12月7日
  • 読了時間: 2分

師走とはいえ、例年より厳しい冷え込みが続いています。

寒さに震える一方で、自然に体を伸ばそうとします。どちらも、うまく聞き入れたい環境の変化に合わせた体の要求です。

さて、少し遅くなりましたが、紅葉の京都へ行ってきました。

数多くの寺院の中から訪れたのは、妙顕寺、本法寺、大徳寺大仙院、竜安寺の4ケ所です。大仙院では、尾関宗園閑栖としばし雑談にふけりました。閑栖(かんせい)とは、隠居された禅僧のことです。講演のため、山梨にも足を運ぶことがあるようですし、著書がたくさんありますので、懐かしくお話を伺うことができました。

修学旅行とは違いますので、時間に縛られずに行動することにし、本法寺、竜安寺では冷たい板の間にそれぞれ10分程度正座をしました。

さらに、時季はずれの冷たい雨の中の移動でも「紅葉狩り」を堪能しようと、何首かの和歌を用意しましたが楽しむことができました。

・都には もみぢしぬらん 奥山は 

 昨夜(ゆうべ)も今朝(けさ)も

あられふりけり(道元)

・たずねみる ふもとの里の もみぢ葉に 

 これより深き奥ぞ知らるる(道元)

・人しれず めでし心は世の中の

 ただ山川の 秋の夕暮れ(道元)

・心なき 身にもあわれは 知られけり 

 鴫(しぎ)たつ沢の 秋の夕暮れ(西行)

・物おもはぬ 人はたえける 山奥に 

 わが身ひとつの 秋の夕暮れ(宮内卿)

・見渡せば 花も紅葉も なかりけり 

 浦の苫屋の 秋の夕暮れ(定家)

道元の歌が多いのは、これらの引用が、「道元の和歌」(松本章男、中公新書)によるからです。

 
 
 

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