御嶽山の噴火
- tanizawae
- 2014年10月3日
- 読了時間: 2分
知人から「御嶽山のことは?」というメールをいただきました。連日の報道で気になっていた頃です。
御嶽山が噴火した9月27日以来、まだ死者が増え続け心を痛めています。
心配停止という言葉には、被害の全容はこれからです、という響きがありました。日がたつにつれ、あらためて死者の数、戦後最悪という現実が突きつけられてきています。
我が国には、過去1万年以内に噴火したという活火山が110あり、そのうちAランクが13、御嶽山や富士山が入るBランクは36。御嶽山は、火山噴火予知連絡会により、特に監視・観測体制の必要があるとされた47火山の一つだそうです。
御嶽山は、私のように、ほとんど山登りをしない人にとっても、民謡で知られ、ロープウェイもあり、いつしか登ってみたいと思っていた馴染み深い山の一つです。秋の行楽日和の週末の日中(9月27日11時53分噴火)というタイミングが被害を大きくしたと思うと残念でなりません。
今回と同じ水蒸気爆発が昭和59年にあり、それがきっかけで、死火山、休火山、活火山の定義が見直されることになったということでも有名です。
初めてこの言葉を聞いたのは小学生時代だったと思います。当時から、なんとなく、わかりやすさと同時に、地質時代に及ぶ活動を人の体のはたらきや寿命のレベルの発想でとらえていいものか、漠然とですが、理科の教科書にはふさわしくないという危うさを感じたことを覚えています。
災害は忘れた頃にやってくるといいますが、災害を忘れてしまいたいことも、また、自然の現実を直視しないで、取るに足らない人知の範疇で記憶にしまいこんでおくという、人の習性もあります。よく使われる想定外という言葉はそういうことを想定していない言葉なのではないかと思います。
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