台風１８号、去る

　昨日、電話やメールで、明日は休校です、という連絡が入りました。このところ県内には大きな台風が来ることがありませんでしたが、こういうときこそ注意が必要だと思います。

　我が家にも１０代の子どもがいて、折に触れ災害の怖さを伝えるのですが、言葉では限界があります。親としては、体験してほしいと思いませんが、せめてシミュレーションさせようとなるべく一緒にテレビを見るようにしました。

　台風が最接近したという時間帯には、雨もなく、秋晴れのような空が見えていました。台風の目に入ったという位置関係でもありません。そうこうするうちに、台風は福島県沖という報道がありました。よくわかりません。　　　

　我が家の植えたばかりの野菜の苗は無事でしたが、これからブドウの収穫を控えた農家はどうでしょうか。さらに、この後の土砂災害や、福島、御嶽山が二次災害を免れることを祈るばかりです。

　この時期の台風は、進路も、東海から関東地方に向かうものが多く、これまでも大きな被害が出ています。ですから、愛知から静岡に向かっていると聞くと、私たち山梨県人は身構えます。一方で、メカニズムはよくわかりませんが、台風は、富士山のような大きな山は避けやすいという説もあり、南側に富士山を臨む私たちにとってはそういう意味でも「信仰の山」なわけです。

　何はともあれ、自然災害には予想もできないことがつきものです。実際、過去に大きな被害に会っています。東日本大震災以降、防災教育ということが提唱されるようになりました。私たちも、自然の多様性や先人の営みを想像力と言葉をもって語り継ぐ必要があると思います。